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はつり工事に必要な道具たち
2023年07月27日
家や建築物のリフォームやリノベーションをするときに必要となる工事のひとつである、「はつり」工事をごぞんじでしょうか？
主にコンクリートを切ったり、表面を削ったり、または一部分を壊したりする工事のことです。
はつり工事は主に手作業で工事が行われるため、いくつか専用の道具や工具が使われます。
どんな道具が必要となるのでしょうか、ここではそれらについて紹介していきます。
はつり工事とは？
はつり工事とは、コンクリートで造られた床、壁、柱など構造体の一部を加工する作業です。
建築物全体を解体するのではなく、床や壁に穴を開ける工事など、部分的な形状変更をする。またはコンクリートの表面を削って整える、窓枠やドアを取り付けるためにコンクリートを削る、といった工事をそう呼んでおり、建物全体を壊す解体工事とは区別されています。
また重機を使わずに、人の手作業によってコンクリートを加工することも、はつり工事と呼ぶこともあります。
「はつり」の文字は漢字では「斫り」もしくは「削り」と書き記せますが、現在では一般的にひらがなで表記されています。
はつり工事の種類
建築物のコンクリートを部分的に加工するのが「はつり工事」ですが、作業内容によって大きく分けて「コンクリートはつり工事」「はつり壊し工事」「はつり仕上げ工事」の3つの種類に分けられます。
コンクリートはつり工事
コンクリートの建築物の新築や改築の際に、コンクリートでできた躯体にドアや窓枠などを組み込むとき、それらの部材が躯体にぴったりと取り付けられるよう、コンクリートを削る作業を言います。
はつりこわし工事
コンクリートの建築物の一部分を壊す作業の事を言い、粉砕機、削岩機などを使ってコンクリートを壊します。
あくまでも建物や構造体の一部を壊す工事のことで、全体を壊すのは解体と呼ばれます。
はつり仕上げ工事
コンクリートの表面をデザイン的な目的で削る作業です。
不要な部分を削ったり、表面を滑らかにしたり、また逆に凹凸を設けたりする工事です。
それぞれの工事に必要な道具たち
それでは、はつり工事にはどのような道具が必要になるでしょうか。まずコンクリートを砕く、削る道具が使われ、その代表的な道具が「タガネ」と「ハンマー」です。
「タガネ」と「ハンマー」は手で持って使う手動工具ですが、「電動ハンマー」、「電動ドリル」、などの電動工具も使われます。
コンクリートを壊す
コンクリートは叩いて壊すことが基本です。小規模な場合にはタガネとハンマーを用いて壊しますが、広範囲に壊すときは作業効率を上げるため、電動ハンマーが使われます。
タガネとは
タガネは、金属の棒の先端を平らな刃に加工した工具で,、木工に使われる「ノミ」の原型となったものです。
刃の部分をコンクリートに当て、反対側を「ハンマー」でたたいて使います。
刃の部分の形状により、刃が平たい「平タガネ」、円錐形に尖っている「チスタガネ」などいくつかの名称で呼び分けられています。
「タガネ」は古代から使われている道具のひとつで、紀元前のギリシャやエジプトにおいて石材の加工や彫刻に使われて、現在でも建築物などにタガネで削った跡が見られます。
タガネ、ノミは英語読みすると「チゼル」で、人によってタガネの別名としてそのように呼ぶ人がいます。
電動ハンマー
電動ハンマーはタガネ状の先端工具を、ピストン運動させて叩く動作をする電動工具です。先端工具の交換が可能で、作業に合わせた先端工具を使い「はつり」工事のみならずいろいろな目的で使えます。
電動ハンマーは、本体の重量があり、作業中も両手でしっかり押さえておく必要があり、体力を必要とする電動工具です。
コンクリートに穴を開ける
コンクリートを部分的に壊すか、反対側に通じる配管、配線を行う時には電動ドリルを使います。
電動ドリル
穴を開ける作業に使う電動工具です。コンクリート用のドリルを回転させてドリル径に合った穴を開けます。
また、電動ドリルのバリエーションとして「ハンマードリル」と呼ばれる電動工具があり、打撃と回転が同時に動作して、効率よくコンクリートに穴を開けられます。
打撃、回転、いずれかの動作も可能なので応用範囲が広い電動工具です。
コンクリートの表面を削る
平タガネを用いて、コンクリートの表面を削ります。
平タガネは作業効率がそれほど良くないので、ディスクグラインダ―（電動サンダー）を利用して効率よく作業します。
ディスクグラインダーにはコンクリート研削用の回転砥石を取り付けて作業します。
ディスクグラインダ―
回転する砥石によって、金属や、コンクリートを削ります。表面のデコボコを修正したり、コンクリート面の一部をカットしたり、タガネでは切れない鉄筋も切断できます。
鉄筋を切る
はつり作業は鉄筋で補強されたコンクリートを破砕することも良くあります。
しかし鉄筋はタガネや、電動ハンマーでの切断は不可能ではありませんが、作業性が悪いため、行われません。鉄筋の切断には、電動サンダーや、鉄筋カッターと呼ばれる大型のハサミや電動の作業工具を使います。
まとめ
建築物のコンクリートの一部を壊す、もしくは整える「はつり工事」にはそれぞれの作業に適した工具があります。
的確な工具を選定して、効率よく安全に作業をしましょう。
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