スケルトン工事とは？具体的な工事の詳細とメリット、費用について解説｜東京の大規模建造物のはつり工事での求人は株式会社橋本組

2023年09月15日

建物の内部を改装する際、スケルトン工事という言葉を聞いたことがあるでしょうか？スケルトン工事は、建物内部をほぼ全て解体し、骨組みだけの状態にする工事のことを指します。
この記事では、スケルトン工事について詳しく解説し、そのメリットや費用について解説していきます。

建物の内部を完全にリセットし、新たな可能性を広げるスケルトン工事の理解を深めましょう。

スケルトン工事とは

スケルトン工事について、まずは意味をざっくりと解説します。

 スケルトン工事とは

スケルトン工事は、建物の内部をほぼすべて解体し、骨組みだけの状態にする工事のことを指します。
この工事は、建物内の内装や設備をほぼ全て撤去するため、建物が「スケルトン」のようになることからこの名前がついています。

スケルトン工事をするとどのような状態になる？

スケルトン工事を実施すると、建物の内部はほとんどが空になり、基本的な骨組みだけが残ります。

具体的には、壁、天井、床、内装仕切り、設備、配線、水道などが撤去され、コンクリートや鉄骨の骨組みだけが残る状態となります。
建物内はまるで白紙のような状態です。

内装解体との違い

スケルトン工事と内装解体は、建物の改装や再利用において異なるアプローチを取る工事です。
以下に、両者の主な違いをまとめました。

1. 解体の範囲

内装解体： 内装解体は建物の内部の仕切りや内装部分を撤去する工事であり、主に壁、天井、床など内装に関わる部分の解体です。
建物の構造自体は残ります。

スケルトン工事： スケルトン工事は、建物の内部をほぼ全て解体し、骨組みだけの状態にする工事です。
内装だけでなく、設備や配線、水道なども含めて全てを撤去します。

2. 用途の変更

内装解体： 内装解体は、建物の内部のデザインやレイアウトを変更したい場合に適しています。
部分的な改修が可能で、建物の構造を大幅に変更しないで済みます。
スケルトン工事： スケルトン工事は建物全体の用途やレイアウトを大幅に変更したい場合に適しています。
建物をほぼ白紙の状態から作り直すことができます。

3. 費用と工期

内装解体： 通常、内装解体はスケルトン工事よりも費用が低く、工期も短い傾向があります。
部分的な改修ができるため、比較的迅速に完了させることができます。
スケルトン工事： スケルトン工事は、建物全体をほぼ作り直すため、費用が高額で工期も長くなることが一般的です。
建物の全面改修にかかるため、計画的な準備が必要です。

スケルトン工事をするとどういうメリットがあるのか

スケルトン工事には以下のようなメリットがあります。

自由なレイアウト

スケルトン状態では、内部の仕切りや設備がないため、新しいレイアウトやデザインを自由に実現できます。

再利用性

スケルトン工事を行うことで、建物の再利用が容易になります。
新たな用途に合わせて建物をカスタマイズできます。

設備の近代化

古い設備を撤去し、新しい設備を導入する機会を提供します。
エネルギー効率の向上や快適性の向上が期待できます。

スケルトン工事の費用はどれくらい？

スケルトン工事の費用は、建物のタイプや規模、工事の複雑さに応じて大きく異なります。
一般的な相場を以下に示しますが、注意が必要です。

オフィスの場合

オフィスのスケルトン工事の相場は、坪単価で15,000円から30,000円程度です。
ただし、高層階にテナントがあったり、エレベーターが使用できずに搬出が難しい場合など、特殊な条件があると費用相場は上昇します。

店舗の場合

店舗のスケルトン工事は、一般的にオフィスよりも高額になります。
坪単価で30,000円から50,000円程度が相場と考えておくと良いでしょう。
特に飲食店や美容院など、設備の撤去が多く、産業廃棄物の処理に時間がかかる場合があります。

一般的な相場に加えて、安価な解体業者には注意が必要です。
相場よりも極端に安い価格を提示する業者は、手抜き工事を行ったり、現地調査を怠ったりする可能性があります。

安全で質の高い工事を希望する場合は、信頼性のある業者を選ぶことが重要です。
スケルトン工事の費用については、専門家との相談や見積もりを取ることで、より正確な情報を得ることができます。

スケルトン工事の費用を抑える方法

スケルトン工事の費用を抑えたい場合は、以下に注意すると良いでしょう。

業者に直接依頼する

解体工事を依頼する際に、不動産会社を経由せずに解体業者に直接依頼することで、仲介手数料をカットし、費用を削減できます。
ただし、業者選びは注意が必要です。

複数の業者を比較検討する

複数の解体業者から見積もりをもらい、価格だけでなく信頼性や作業内容を比較検討しましょう。
競争の中から最適な業者を選ぶことで、費用を最小限に抑えられます。

不用品は自分で処分する

解体工事前に、建物内の不用品や家具を自分で処分しておきましょう。
解体業者に処理を依頼すると追加費用が発生しますが、自分で処分することで費用を節約できます。

スケルトン工事の理解を深めて選択肢の1つにしよう

スケルトン工事は、建物の内部をほぼ一から作り直す工程であり、その特徴的なメリットと高い費用を持っています。
この工事は、新たなレイアウトや用途への変更、設備の近代化を実現する手段として注目されています。

しかし、費用が高額であるため、慎重な計画と検討が必要です。
建物の将来の活用を考える際に、スケルトン工事を検討する価値は大いにあるでしょう。