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解体工事とは?撤去工事とはどのように違う?工事の種類や流れも解説
2023年11月27日
古い家を相続したり住み替えを考えていたりして、処分のために解体工事を検討しているものの、どのようなことをするのかわからず迷っている方もいるでしょう。
解体工事は家屋を解体するだけでなく、撤去や整地もします。
施主がすべき手続きもあるので、知っておくことが大切です。
ここでは、解体工事の概要や工法の種類、一般的な流れや内容について解説します。
解体工事は建築物の取り壊し・廃材撤去をする工事
解体工事とは、文字通りビルや家屋などの建築物を取り壊す工事です。
ただし、単に取り壊して終わりではありません。
解体の過程で出た廃棄物を建設リサイクル法に則って処分したり、敷地を整地し清掃したりすることも含まれます。
建物を丸ごと取り壊して更地に戻す場合も、建物の一部や内装のみを取り壊して撤去する場合もあり、状況によって工事の規模はさまざまです。
規模や内容により工期も工事費用も異なります。
建築物は多様な工法で建てられ異なる構造をしているため、解体工事は適切な工法を選択して行うことが欠かせません。
周囲の安全にも十分な配慮が必要です。
危険をともなう工事のため、必要な資格を所有し認可を受けた業者のみが実施できます。
解体工事でよく使われる6つの工法
建物を解体する際は、構造や状況に合わせて工法を変えます。
そのほうが、効率的に解体でき、周囲への影響も抑えられるためです。
工法には多くの種類がありますが、ここでは主な工法を6つ紹介します。
手壊し工法|手作業による解体
文字通り、手作業で取り壊していく工法です。
主に木造住宅での解体工事において、「敷地が狭く重機が入らない」「隣接する建物が近く騒音・振動への配慮が必要」といったケースで用いられます。
騒音や振動が少なく、廃材を分別しながら解体を進められる点がメリットです。
反面、工期が長くなり人件費が高くつく傾向にあります。
重機併用工法|手壊し後に重機で解体
重機併用工法は「手壊し」と「重機による解体」を併用する工法です。
木造住宅ではよく用いられています。
まずは内装などを手作業で壊せるだけ壊して撤去し、本体の解体に重機を使う流れです。
建設リサイクル法が定める分別も進めやすく、重機を使うことで工期を短縮できるメリットがあります。
ただし、振動や騒音が出るため、近隣住民への配慮が必要です。
圧砕機工法|圧搾機でコンクリなどを解体
圧砕とは、圧力をかけて対象を砕くことです。
圧砕機工法は、油圧ショベルカーなどのマシン先端にハサミ状のアタッチメントを取り付けて、コンクリートを圧砕したり鉄骨を切断したりします。
RC造りやSRC造りでよく用いられる工法です。
アタッチメントにはさまざまな種類があり、場所に応じて付け替えます。
振動や騒音は比較的抑えられるものの、粉塵が出やすい点はネックです。
粉塵を抑えるため、水を撒きながら作業します。
カッター工法|ブレードでコンクリなどを解体
加圧機械に特殊なブレードをつけてコンクリ―トやアスファルトなどをカットしていく工法です。
RC造りやSRC造りでよく用いられます。
騒音や振動が比較的少なく、粉塵の飛散も抑えられ、解体スピードも早いため、住宅密集地などでも活躍している工法です。
水を撒きながら切断する「湿式」と、水を使わない「乾式」があり、状況に応じて使い分けます。
ブレーカー工法|ブレーカーをつけて解体
ブレーカーと呼ばれるノミのようなアタッチメントを使って、コンクリートを破砕する工法です。
ブレーカーには大型ブレーカーと小型のハンドブレーカーの2種類があり、作業場所に応じて使い分けます。
狭く重機が使えない場所にある建物も、ハンドブレーカーを使えば破砕可能です。
ただし、ブレーカー工法の作業者には高い技術が求められます。
転倒工法|壁を倒して解体
建物の柱や外壁を内側に倒してから細かく解体する工法です。
高い外壁がある建物を解体する際によく用いられます。
解体工事では周辺へのガラの飛散は避けられませんが、転倒工法であれば比較的抑えることが可能です。
また、高所作業が減るため、安全面でのリスクも減ります。
解体工事の大まかな流れや施主がやること
解体工事では、以下のような流れで各工程を進めます。
工程 | 内容 | |
解体工事前 | 解体業者への見積もりと契約 |
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各種の申請・届出 |
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近隣住民への挨拶 |
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ライフライン停止 |
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解体工事 | 足場と養生を設置 |
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建物本体の解体 |
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整地・清掃 |
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解体工事後 | 挨拶・建物滅失登記の申請 |
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まとめ
解体工事とは建物を取り壊す工事であり、廃材の撤去や整地も行います。
各種の申請は依頼した業者が行いますが、施主にもライフラインの停止や家屋滅失登記の手続きをする必要があるので、知っておきましょう。
また、工事中は振動や騒音が発生するため、ご近所への挨拶回りも必要です。
複数の業者に見積もりを取って信頼できるところを選び、依頼しましょう。