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井戸を埋めるために必要な息抜きとは?埋め立ての手順を詳しく解説

2024年01月30日

井戸を埋める前にはお祓いが必要だと言われています。
また、井戸の解体を行う際には息抜きの作業も必要です。

井戸の埋め戻しや解体を検討中の方で、実際に解体してもよいのか迷う方も多いでしょう。
本記事では、井戸の解体や埋め戻しを行う手順について解説します。
これから井戸を埋める検討をしている方は参考にしてください。

井戸を埋めるために必要な息抜きとは?埋め立ての手順を詳しく解説

井戸を埋める手順4つの手順

井戸を埋める(解体)には、前提として井戸の状態を確認する必要があります。
状況の確認後に井戸の解体に取り掛かります。
具体的な手順は以下のとおりです。

・魂抜き
・息抜き
・埋め戻し
・整地

井戸を解体するために必要な手順を理解しましょう。

1.魂抜き

井戸は古くから神が宿るとされており、信仰の対象でした。
そのため、井戸を埋める際は神主などにお祓いを依頼します。

魂抜きを実施するかは施主の判断に委ねられます。
工事の開始前後で行われるお祓の代表的なものは以下のとおりです。

解体清祓い:建物全体の気や魂を祓う
地鎮祭:工事着手前に行われます

魂抜きや地鎮祭は古くから行われてきた儀式です。

2.息抜き

井戸を埋める際には、井戸の底から地上までパイプを通す息抜きと呼ばれる作業が必要です。
息抜きを行う目的は以下の2つです。
井戸を埋めるのに欠かせない工程の息抜きを行う目的は2つあります。

・井戸に宿っている神様や霊を外に出られるようにする
・井戸の内部にたまったガスや水を排出する

パイプが外に出ることで、井戸内部に空気が浸透することから命名されました。
長年、水を含んできた土地は地盤が緩んでいる可能性が高いため、地盤を改良する必要があります。

3.埋め戻し

もともと井戸として使用し空いた穴を、土・砂などを使用してふさぐ作業が埋戻しです。
井戸は、地中深く掘られています。

埋める前に地下水の流れを阻害しないようにして、井戸上部で雨水などを入らないようにするといった措置が必要です。

井戸の底辺部を埋め戻す際は砂利や砕石を利用し、地下水の流れを止めないようにします。
地表面に近い部分は、雨水などの侵入を防ぐため、土状の素材を使用します。

4.整地

魂抜きと息抜きを行い、埋め戻しを終えたら整地して井戸の埋め立ては終了です。
その際、息抜きで使用したパイプは抜かないでそのままにしておきましょう。

パイプがあると、そこに井戸があったことが一目でわかるからです。
井戸のあった場所は地盤が弱い場合も多く、上部に建物を建てない方が良いとされているためです。

井戸を埋める際に注意すべき点

ここからは、井戸を埋める際に注意すべきポイントを3つに分けて解説します。

・井戸水の状況を把握する
・地下や地中の埋設物をチェックする
・専門業者に依頼する

井戸の解体後に影響が出ないように事前にチェックしておきましょう。

1.井戸水の状況を把握する

井戸に溜まっている地下水の状況を把握し、埋め戻しが必要なのかを確認しましょう。
井戸を埋め立てても地下水の水質が保全できるかがポイントです。

事前に確認せずに、適当に埋めてしまうと地下水の汚染につながる場合もあります。
防災の観点から井戸を使用し続けられる可能性も視野にいれましょう。

2.地下や地中の埋設物をチェックする

井戸を埋める前に、地下や地中に埋設物が無いか、事前に調査し確認しておきましょう。
建物が隣接している状態で埋設物が見つかった場合、撤去した後、建物が傾くなどの影響を生じる場合もあります。

また、埋設物の大きさによっては除去するにあたり、追加費用や工事が必要です。

3.専門業者に依頼する

井戸を埋めるには専門の工具が必要です。
事前に井戸の内部調査や、魂抜きや息抜きも必要なので、素人が解体するのは難しです。
水質保全ができるかの判断も必要となるため、専門業者に依頼して解体しましょう。

【費用相場】井戸を埋める3つのパターン

井戸を埋めるために必要な費用相場を3つのパターン別に解説します。

・井戸のみを埋める場合
・建物と併せて解体する場合
・魂抜き(お祓い)も含める場合

井戸を埋めるため、費用算出の参考にしてください。

1.井戸のみを埋める場合

井戸のみの解体費用は10万円程度です。
費用内訳は以下の通りです。

・埋め立てに必要な砂利・砕石・土の搬送代
・作業員の日当
・塩化ビニールパイプ
・水抜きの専用機械の利用費用
・処分費用

10万円は最小限の費用です。
井戸の大きさや、埋め立てに必要な砂利や砕石などの量により変動します。

2.建物と併せて解体する場合

建物の解体費は別費用だが、井戸の解体を追加する場合は、3~10万ぐらいが相場です。
井戸のみを埋めるケースより費用が安価なのは、解体で使用している重機をそのまま使用できるからです。

また、建物の解体時に発生するコンクリートの砕石を利用できるのも、費用を抑えられる理由です。

3.魂抜き(お祓い)も含める場合

井戸の解体には魂抜き(お祓い)を行うのが一般的です。
井戸は神の宿る場所として大切にされてきたため、施工依頼者もお祓いを依頼するケースが多いといえるでしょう。

解体のほかにお祓いを追加する場合、お祓いの費用は3万円位が相場です。
依頼した神社に初穂料として、出張費と併せて支払います。

まとめ

井戸を埋める手順や事前にチェックしておくポイントを解説しました。
昔から井戸は神様が宿ると考えられており、井戸の埋め戻しは避けたほうが良いという声もあります。

井戸を埋めるには、地下や地中の埋設物に注意し魂抜きや息抜きをしっかり行うのが確実といえるでしょう。
井戸の埋め戻しを検討している方は、ぜひ気軽にご相談ください。

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