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廃材とは何か?主な特徴や素材別の活用方法などについて解説

2024年01月15日

廃材とは、建物を建築・解体した際に出る不必要な木材や金属の破片、レンガの一部などの資材です。
建設現場では廃材が出た場合でもすべてが処分の対象ではなく、再利用可能なものもあります。
工事や建設現場で働く方々は自然環境を守り不法投棄をしないためにも、廃材の活用方法の理解が重要です。

今回の記事では、廃材の特徴や素材別に活用する方法、処分の流れなどについて解説します。
廃材について知りたい方は、ぜひご覧ください。

廃材とは何か?主な特徴や素材別の活用方法などについて解説

廃材の定義とは

廃材とは、不用なものとして出されたレンガの破片や木材・材料、プラスチック類などをいいます。
一般的には、産業廃棄物と呼ばれるものです。
ただし、土地の造成のために使用した土砂は廃材には含まれません。

廃材は最終処分場で処分されるか、リサイクルできるものがあれば各所で再利用されています。
リサイクルする場合は、中間処理施設にてより細かく分類してから各所で再利用します。

廃材の主な処分方法

廃材の主な処分方法は、下記の2通りです。

・最終処分場へ運搬業者が運ぶ
・可能であればリサイクルする

それぞれの流れに沿って、素材の処分もしくは再利用が行われています。
この章では、それぞれの処分またはリサイクルの方法について解説します。

最終処分場へ運搬業者が運ぶ

不用と判断された産業廃棄物は、専門の業者が最終処分場へと運搬します。
廃材処理の責任者は解体工事の元請業者であり、処分に対してすべての責任を負う流れになります。

処理施設に運ばれた廃材は、施設でリサイクル可能か判断されてから処分するのが主な流れです。
処分の可否にかかわらず、業者はそれぞれの廃材が適切に処分されているか把握する責任があります。

可能であればリサイクルする

建設リサイクル法に基づいて、建築現場で出た木材やコンクリート塊などは特定建設資材として再生を義務づけられています。

廃材でリサイクル可能なものがあれば、処理施設側(中間処理施設)でリサイクルに出します。
廃材を細かく種類を分類して、処理施設へトラックで運ばれるのが主な流れです。

リサイクルは、廃材の不法投棄の防止にはとても大切です。
できる限り、建設資材の廃材を再利用する動きは進んでいます。

【素材別】廃材を再活用するための手段

主な廃材には、下記の4種類があります。

・木材・木くず
・プラスチック類・コンクリート
・金属類・鉄くず
・ガラス・石膏ボードなど

この章では、それぞれの再活用の手段について解説します。
建設現場で出た廃材の有効活用について知りたい方は、ぜひ確認してください。

木材・木くず

木材や木くずなどは、建築資材やチップ燃料として生まれ変わります。
また、有機物と不用な木片を混ぜると堆肥になって土へ還るため、自然環境への配慮にもなるのがメリットです。

場合によっては、生活用品やフローリングなどにも再利用されます。
木は本来は自然のものであるため、さまざまなシチュエーションで再活用ができます。

再利用できなかったものは、埋め立て廃棄物として処理されます。

プラスチック類・コンクリート

プラスチック類は、衣類の材料としてリサイクルするパターンがあります。
プラスチックを焼却処分したときの排熱は、エネルギーとして再利用されています。
紙や木などの廃材に混ぜればRPF固形燃料となり、廃材の削減が可能です。

一方、ビルやマンション等の解体から出た金属類や鉄くずは、特徴として鉄工所での再利用が多いです。
現場から回収されると、金属類も細かく分類されてそれぞれの場所で再利用されます。
現場で出た不用な金属類から不純物を取り除き、鉄骨や鉄筋などに再利用させる場合もあります。

プラスチックもコンクリートも、私たちの生活の身近なもの再生できるのが共通点です。
数ある廃材のなかでも、有効活用がしやすいです。

金属類・鉄くず

ビルやマンション等の解体から出た金属類や鉄くずは、特徴として鉄工所での再利用が多いです。
現場から回収されると、金属類も細かく分類されてそれぞれの場所で新たな素材に再生されます。

金属類に混じっている不純物を取り除き、鉄骨や鉄筋などに再利用させる場合もあります。
金属類はほとんど捨てる部分はなく、リサイクルできる点が最大のメリットです。

ガラス片・石膏ボード

パーティションや窓などのガラス類は、歩道のカラー舗装や道路の骨材などとしてリサイクルされます。
内装材として使われていた石膏ボードは、歩道などのアスファルト舗装に利用されます。

普段から通る道路にも、ガラス類や石膏ボードが使われている可能性は高いです。
DIYの素材やアートの素材など、クリエイティブな場面でも廃材を活用するケースもあります。

不用な素材のリサイクルは、環境を守るためには大切です。

まとめ

解体工事で排出される多くの廃材は、現在は建設リサイクル法に則って活用する動きが進んでいます。
一昔前は大量に不用な素材は処分されていましたが、近年は自然環境を守る観点から資源として利用するのが主流です。

現在は、適切に廃材が分類されて必要とする場所・場面で新たに生まれ変わっています。
不用になった素材に目を向けてみて、活用の方法について考えてみてはいかがでしょうか。

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