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研削といしの作業員は全員資格が必要?対象の工程や仕事内容を解説
2022年12月26日
「研削といしの作業員はどのような仕事?」
「転職したいけれど資格が必要なのかな?」
研削といしとは、小さな石の集合体でできた「といし」を使い、切断したり削ったりする仕事を指します。
研削といしの作業員は手に職を付けるイメージがあるため、資格が必要かどうか気になる方は多いでしょう。
本記事では、研削といしの作業員に必要な資格や仕事内容を中心に解説します。
研削といしに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
研削といしの作業員に資格は必要?求められる仕事内容
研削といしの作業員になるために、資格は必須ではありません。
ただし、研削といしの取替えと試運転を行うためには、使用する機械に応じて特別教育を修了する必要があります。
研削といしは、対象物によって削る部分の円盤(といし)を取替えたり、といしの径が小さくなってきたら交換したりする仕事です。
取替えや取替え後の試運転は危険な仕事なので、法律によって資格が必要と定められています。
つまり研削するだけであれば資格は必要ありませんが、研削といしの作業員になるなら資格を持っていたほうが有利に働くでしょう。
研削といしの取替試運転作業者の資格は2種類!対象機械やカリキュラムを解説
研削といしの取替試運転作業者になるための資格は、2種類あります。
1. 自由研削といし特別教育
2. 機械研削といし特別教育
受講は、各都道府県の技能講習協会や教習所などの名称の団体が実施しています。
自由研削・機械研削それぞれ対象の機械が異なり、セットで受講できる教習所もありますよ。
1.自由研削といし特別教育
自由研削といし特別教育の主な対象機械は、以下のとおりです。
● 携帯用グラインダー
● 卓上グラインダー
● 切断機
● スインググラインダー
● ワゴングラインダー
携帯用グラインダーは、家庭にあるDIYでも用いられているため、見かけた経験のある方は多いでしょう。
これらの機械の取替え及び試運転を行う場合は、自由研削といし特別教育を修了しなければなりません。
カリキュラムは、学科と実技があります。
科目 | 内容 | 所要時間 |
学科 | 自由研削用研削盤、自由研削用といし、取付け具等に関する知識 | 2時間 |
自由研削用といしの取付け方法及び試運転の方法に関する知識 | 1時間 | |
関係法令 | 1時間 | |
実技 | 自由研削用といしの取付け方法及び試運転の方法 | 2時間 |
自由研削といし特別教育のカリキュラムは、1日ですべて受けられる教習所がほとんどです。
受講料は、1万1,000円〜1万5,000円程度かかります。
学科のみであれば、オンラインで受けられるケースもあります。
2.機械研削といし特別教育
機械研削といし特別教育の対象機械は、以下のとおりです。
● 円筒研削盤
● 内面研削盤
● 平面研削盤
● 心なし研削盤
● ならい研削盤
● 工具研削盤
● ねじ研削盤
● 歯車研削盤
● そのほかの研削盤
どれも主に工場内で用いられる研削といしです。
これらの機械の取替え及び試運転を行う場合は、機械研削といし特別教育を修了しなければなりません。
カリキュラムは、学科と実技があります。
科目 | 内容 | 所要時間 |
学科 | 機械研削用研削盤、機械研削用といし、取付け具等に関する知識 | 4時間 |
機械研削用といしの取付け方法及び試運転の方法に関する知識 | 2時間 | |
関係法令 | 1時間 | |
実技 | 機械研削用といしの取付け方法及び試運転の方法 | 3時間 |
機会研削といし特別教育のカリキュラムは、2日間で受けられるケースがほとんどです。
受講料は、1万円〜1万5,000円程度かかります。
なお機械研削といしは、出張講習を行っている教習所もあります。
研削といしの取替試運転作業者に資格が必要な理由
研削といしの取替試運転作業者においては、労働安全衛生規則第36条第1号で特別教育を受けなければならないと定められています。
研削といしは十分な知識がないと、正しい取替え方になっておらず、回転中にといしが破壊される可能性があります。
さらにその破片の衝撃を受ける災害が発生する恐れもあり、危険な仕事です。
特別教育を受けずに研削といしの取替え・試運転を行った場合、事業者は6ヵ月以下の懲役または50万円以下の罰金を課される場合があります。
研削といしの作業員の主な2つの仕事内容
実際に研削といしの作業員が行う仕事は、研削・研磨・加工が中心になります。
ここでは具体的な仕事内容とともに、研削といしを使用する工程も併せて紹介します。
1.研削・研磨 | 削る・光沢を出す仕事
研削と研磨は同時に行われる場合が多く、削ったり表面を滑らかにしたりする工程です。
金属加工・レンズ・宝石など、表面を整えるために研削や研磨が行われます。
また表面だけでなく、筒状の金属の中を研削(内面研削)したり、研削して金属の歯車(歯車研削)を作ったり、さまざまな用途で研削といしを使用した工程があります。
2.加工 | 切断・バリ取り
研削といしには、切断したりバリ取りにも使用されたりします。
自由研削といしに該当する切断機には「ハンドカッター」と呼ばれものがあり、斫り工事で活躍する機械です。
斫り工事とは主に解体工事の際に行われる工事で、コンクリートを解体する際にハンドカッターを用います。
バリ取りは、自動車関連の工場や金属加工において必要な工程です。
携帯用グラインダーや円筒研削盤など、部品のサイズや使い勝手に合ったものを使用します。
金属を扱う工場においては研削しなければならない部品が多いため、幅広い業種で活躍できるでしょう。
株式会社橋本組なら研削といしの仕事ができる
株式会社橋本組は、千葉、埼玉、神奈川、関東全域で斫り・解体工事をお手伝いしております。
平成14年1月に創業し「無事故」「安全作業」「スタッフを大切に」をモットーに、精進してまいりました。
弊社では事業拡大に伴い、斫り・解体工事スタッフを募集中です。
研削といしの作業員の方は、当社において中心に行っている斫り解体で活躍できます。
学歴不問・未経験歓迎ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
まとめ
研削といしの作業員として働く際には、研削といしの取替えや試運転の仕事がつきものです。
就職先や転職先で扱う研削といしに合った特別教育を受け、現場で活躍しましょう。
株式会社橋本組では、斫り・解体工事スタッフを募集中です。
斫り・解体工事は、研削といしが必要になる仕事です。
研削といしの作業員に興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。