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斫り工事とは?解体工事との違いや注意点などを解説
2023年02月21日
解体する工事と聞けば馴染みがあり、斫り(はつり)工事と聞いてピンと来る方は少ないかも知れません。
斫りとは、工事を必要とする作業現場などでコンクリートの製品を削る、壊す、または穴を開ける、などの作業全般を指す専門用語です。
リフォームを含めた工事業者が行います。
しかし、聞き馴染みのある解体工事と同じようなものではないかと、思ってしまうでしょう。
この記事では、斫り工事の概要と注意点、解体工事との違いについて説明し、注意点など紹介します。
橋本組では、解体工事のなかでも大規模建造物の建設で必要とされる「斫り(はつり)工事」を数多く手掛けています。
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斫り工事と解体工事の違い
大きな違いは、作業内容です。
「コンクリートを壊す」と一言で表すと、つい同じものと思われてしまいます。
そこで、斫り工事と解体工事の特徴について紹介していきます。
斫り工事の特徴
斫り工事の特徴は、小規模なコンクリート部分の工事をするものです。
また、現場によっては、斫り工事と解体工事が同時進行で行われます。
そのため、どちらの工事なのか、区別が難しいものです。
大きな判断基準になるのは、ほとんどの作業が「人の手」で行われているか、になります。
解体工事の特徴
解体工事の特徴は、建物を取り壊す工事になっています。
斫り工事との大きな違いは、重機を使った大規模な工事が該当している点です。
解体工事が行われるケースとして、建物が災害の影響から困難であったり、老朽化だったりした際、または行政執行で実施されます。
内装のみの解体や、重要な建造物の移設、復元のケースも含まれます。
斫り工事が必要なケース9選
斫り工事の特徴は、小規模な工事である点について紹介しました。
小規模だからこそ、作業現場に合わせた工事ができるのも特徴にあげられます。
ここでは、斫り工事が必要になるケースを9つ紹介します。
1.作業スペースが狭い
重機が入れない所に、斫り工事は適しています。
実際の作業は、コンクリート部分の穴を開けたり、壁を壊したりする作業です。
ハンマーやチッパーを使用し、人の手で作業します。
2.騒音に配慮したい
特に住宅が密集している地域では、斫り工事を行っています。
例えばリフォームやリノベーションといったケースも該当します。
3.配線を追加する
入居後に配線を追加するケースでも、斫り工事が必要です。
その際、必要な所のみ壁や床などを削るため、斫り工事が必須になります。
4.仕上げに繊細さが求められる
外観や内観の見栄えをよくしたい際、斫り工事を行っています。
特に新築の建物の仕上げ作業になり、より繊細さが求められるものです。
5.舗装を修繕する
コンクリートで舗装された道路は、傷みにくいとされています。
しかし、安全確保の一環として、定期的確認と修繕で、斫り工事を行っています。
仮に亀裂の入ってしまった道路は、コンクリートを剥がしたうえで、再度舗装が必要です。
このケースでの斫り工事では、削岩機のような大きめな機械を使用します。
6.駐車場の屋根を作る
屋根を作るには、床に穴を開ける必要があります。
そのため、穴を掘るために斫り工事を行っています。
7.フルリノベーションをする
中古のマンションや住宅をフルリノベーションする際、斫り工事を行っています。
主な作業内容は、室内の間取り変更になり、仕切り板の撤去をする必要があるのです。
しかし注意点があります。
それは、壁式構造といい、仕切り壁そのものが建物の強度に関するものであったら、撤去はできない点です。
8.建物を解体する
建物全体の解体であれば、解体工事になり、建物の一部であれば、斫り工事を行っています。
例えば、災害で建物に大きな損傷や、老朽化で修理が難しいと判断したケースでは、解体工事になります。
9.いらない所を削る
建物の型枠からはみ出したコンクリートを削りたいケースです。
また、老朽化した部分を削りたいケースも、斫り工事をしています。
斫り工事における注意点
ここまで紹介した通り、斫り工事では、活用されるケースが多い反面、注意点もあります。
それは、人員確保の問題と、騒音トラブルについてです。
事前に注意しておけば、トラブルを回避できます。
人員確保
安全の確保だけでなく、素早く進めるため、斫り工事では人員の確保が必要になります。
同時に、素早い作業には、チームワークの良さに気をつける必要もあります。
そして斫り工事を行うケースの大半が、重機を扱えるような作業スペースの確保をできないケースが大半です。
解体工事と比べると、スペースも狭いため、十分な人員の確保が大切になっています。
騒音トラブル
工事をすると、気になるのが騒音についてです。
いくら重機を扱わないにしても、周辺に住む方への配慮をする必要があります。
当然、早朝や深夜の工事は、トラブルになるケースが多く、事前の相談が重要になっていきます。
斫り工事には、音や振動を抑えられるものもあるので、事前に打ち合わせをしておきましょう。
まとめ
斫り工事について、解体工事との違いや特徴、注意点などを紹介しました。
斫り工事は主にマンションのフルリノベーションで活用されるほど、ニーズの高いものになっています。
その反面、騒音に配慮しているとは言え、騒音と思われてしまう可能性があります。
騒音対策をしたうえで、斫り工事を行いましょう。
橋本組では、解体工事のなかでも大規模建造物の建設で必要とされる「斫り(はつり)工事」を数多く手掛けています。
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