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斫り工事は未経験でも転職可能かを解説!取った方がよい資格も紹介!
2023年04月10日
斫り工事をご存じでしょうか?
コンクリートなどを解体する工事ですが、建設業界歴が長い方でないとわからない工事かもしれません。
駐車場や花壇、門扉、家屋の基礎などをチェーンソーや電動サンダーなどで取り壊していく工事です。
近年、この業界へ未経験で転職を希望される方が増えています。
この斫り工事は、未経験の方でも転職は可能なのでしょうか?
今回の記事では、斫り工事は未経験の方でも転職できるのかについて解説します。
斫り工事とは?未経験者に向け概要を解説
斫り工事とは、コンクリートやブロック塀、灯籠などを手作業で壊す工事です。
特殊な機械でコンクリートを壊したり、切ったりします。
鉄筋コンクリート造の建物改修工事を主に、コンクリートやブロック塀を使っている建築物に対して施工されます。
特徴を解説
斫り工事は「コンクリート部の小規模な工事」です。
コンクリートを切る・穴を開ける・削るのが主な内容です。
斫りとは「切る」や「打つ」といった意味を持ちます。
以前はノミをハンマーで叩きコンクリートを削っていました。
しかし現在では、圧縮空気式や油圧式・電動式などの機械を使っています。
種類を解説
斫り工事は、主に「コンクリート斫り工事」「斫りこわし工事」「斫り仕上げ工事」の3種類があります。
「コンクリート斫り工事」は3種類ある斫り工事の中でも特殊な技術が必要です。
削り方を誤ってしまうと割れ方が悪く修復が難しいので、特に経験や繊細さが求められます。
「斫りこわし工事」はコンクリートを壊す工事です。
クラッシャーを用いて粉砕や毀し(こわし)工事など、建物の一部を壊す際に行われます。
「斫り仕上げ工事」は壊す工事ではなく、加工するための工事です。
コンクリートの表面にデザインするための工程で、特殊なノミやハンマーで加工します。
斫り工事は未経験者でも可能か解説
斫り工事は、一般的に未経験者でもできるといわれています。
実際に多くの方が斫り工事で働いているのが現状です。
斫り工事は力仕事が主な仕事内容ですが、近年では現場で使用する道具や機械が大きく進化しています。
そのため、技術的な知識や経験がなくても簡単に操作可能です。
また、現場でも指導やアドバイスが的確に行われているので、未経験者でも安心して仕事を始められます。
未経験者でも仕事は可能!
斫り工事は、資格や技術よりもまずは「やる気」が重要です。
斫り工事に興味や情熱があれば、技術は実際に現場で仕事を行うとみるみる上達しますので、まずは現場での経験をたくさん積みましょう。
資格をあらかじめ取っておくとよい
斫り工事は多種多様な工具を使ってコンクリートを削る仕事です。
そのため以下の資格を取っておくと仕事をスムーズに進められます。
「振動工具取扱作業者安全衛生教育」では労働安全衛生法に基づく安全衛生教育を施しています。
振動工具とは電動ハンマーやドリル、ハンドブレーカー、インパクトレンチなどです。
教育は、振動障害発症の防止のために必要とされています。
もう一つの資格は、「粉じん作業特別教育」です。
粉じん作業とは、細かいほこりなどが継続的に舞っている現場で仕事を行うものです。
細かいほこりは長時間に渡って吸うと人体に悪影響を与える可能性があります。
その粉じんを防ぐ知識を身につけるために、資格が必要なのです。
未経験でもできる!斫り工事が必要なシーン5つ
斫り工事は、コンクリート部の小規模な工事です。
そのため、さまざまな状況に合わせた工事ができます。
ここからは未経験でもできる斫り工事の、さまざまな使用シーンを5つ紹介します。
1.配線をあとから追加するとき
配線工事にも、斫り工事の技術が用いられます。
建物を建築する際は事前に配線用の穴をコンクリートに開けなければなりません。
しかし、後日配線追加の必要に迫られた場合、コンクリートに穴あけの工程が発生してしまうのです。
そのため、人力による斫り工事が行われます。
追加工事にも有用なのが、斫り工事によるコンクリート加工技術なのです。
未経験であっても、現場で指導やアドバイスを受けられますので安心して作業ができるでしょう。
2.騒音が気になる場所で工事をするとき
住宅密集地など、リフォームは隣地などへの騒音が気になる現場も数多く存在します。
そのようなときは、騒音に気配りをした人力で行える斫り工事が選ばれるケースが多いです。
この工程では人力での仕事ですので、未経験であっても誰かに指導やアドバイスを受けながら仕事を進められるでしょう。
3.舗装を修理するとき
ヒビや色あせを直す際は、舗装をすべて外すのが一般的です。
アスファルトは経年劣化していきます。
傷んでいるうえに塗り、とりあえず見た目をきれいにするケースもありますが、正式に直す際はコンクリートを取り除かねばなりません。
そのコンクリートの撤去も斫り工事で行われます。
削岩機を用いて、人力で不要な部分を剥がすのです。
その削岩機の使用方法も基礎から教えてもらえますので、未経験者でも作業に問題ありません。
4.現場が狭く重機が使えないとき
斫り工事は重機が進入できないような、狭いスペースでも行えるのがメリットです。
コンクリートの壁を壊したり、穴を開けたりする仕事を基本的に人力で行います。
その際には、ハンマーやチッパーなどを使います。
この工程も、人力での工事です。
基礎から指導やアドバイスを受けながら仕事を進められます。
5.不要な部分を削る工事をするとき
古い建物やマンションをリフォームする場合、コンクリートの壁などが妨げになるときがあります。
斫り工事を行えば、その部分だけを取り除くことが可能です。
建物の構造上、撤去不可能な部分以外は自由に改造もできます。
マンション全体のフルリノベーションでも、人間の手で施工が可能な斫り工事は有用です。
大きな機械が入らない個室のリフォームでも、道具を用いれば施工できます。
まとめ
斫り工事には、未経験者でも始められるさまざまなチャンスがあります。
斫り工事の専門学校や研修機関も多数あり、求人サイトでも未経験者歓迎の求人がたくさんあります。
実際の仕事でも油圧ショベルを利用するには免許が必要ですが、一般的な工具類であれば免許は必要ありません。
そのため、経験がなくても斫り工事に取り組める機会が多数存在しているのです。
斫り工事に興味がある方は、ぜひ挑戦してみましょう。